エクセルで顧客情報などをまとめていると、名前や住所を入力した後にフリガナ(ふりがな)も入力することってありますよね。
そんなとき、
「一度入力した内容をなんでもう一回入力しなくちゃいけないんだ・・・。」
「しかも勝手に漢字に変換されてしまう・・・。」
なんてイライラを感じたことがある人は多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなイライラな状況を一瞬で解決できる
PHONETIC関数の使い方をご紹介していきます。
ぜひ使い方をマスターし、日々の業務を効率化していきましょう。
それでは早速やっていきましょう!
PHONETIC関数とは
まず始めに、今回の主人公であるPHONETIC関数についてご紹介しておきましょう。
このPHONETIC関数は、指定したセルデータの漢字の部分をひらがなに変換することが可能です。
PHONETICには、英語で【発音上の・・・】という意味がありますので、英単語の意味から覚えておくとどのような関数なのかをイメージしやすいですね。
※この関数はあくまでエクセル上で入力したデータに対してのみ適用可能です。
例えばネット上の情報をコピーしてきてもひらがなに変換はできませんのでご注意ください。
PHONETIC関数の使い方
次に、PHONETIC関数の使い方です。
◆PHONETIC関数の使い方
例:=PHONETIC(A1)
⇒A1セル内の漢字をフリガナ変換してくれる。
※このPHONETIC関数は基本的にいきなり使うとカタカナで出力されます。
ひらがなに変換したい場合は追加で作業を行う必要がありますので、その方法についても後程ご紹介します。
PHONETIC関数の使用例
概要がわかったところで、次は具体的な使用例に移っていきます。
カタカナ、ひらがなの2パターンでやってみます。
①カタカナでフリガナ出力を行う場合
まずはカタカナ出力する方法からご紹介します。
手順はとっても簡単。
先ほどご紹介した要領で、フリガナ出力したいセルにて、
=PHONETIC(対象セル)
と入力します。(下画像参照)
以上。
エンターを押すと、しっかりとフリガナが出力されていることが確認できました。
②ひらがなでふりがな出力を行う場合
次はひらがなで出力する方法です。
途中までの手順は先ほどと同じです。
まずはフリガナ出力したいセルにて、
=PHONETIC(対象セル)
と入力します。(下画像参照)
すると以下のようにまずは先ほどと同じようにカタカナで結果が出力されます。
ここから、この結果をひらがなに変換する作業に移ります。
以下の画像の要領で
①漢字が入力されているセルを選択
②文字色変更ボタンの隣の【ア亜】を選択
③ふりがなの設定を選択
すると次は以下のようなWindowが出現します。
ここでも以下の画像に従って、
ひらがなを選択⇒OKを押します。
これでやると以下のように先ほどまでカタカナだった部分がひらがなに変換されます。
ここまでの要点をまとめると以下のようになります。
◆PHONETIC関数は、漢字の文字列のふりがなを出力するものである
◆漢字の文字列は、カタカナ(デフォルト)ひらがなの2パターンでふりがなを保持できる
◆漢字の文字列が保持するふりがなの形式を変換すれば、PHONETIC関数の出力形式も変わる
というわけです。
まぁ難しいことは理解できていなくても、問題なく使えていればOKですよ。
VBAでの実際の使用例
最後に先ほど紹介した処理とまったく同じことをVBA上でやってみましょう。
◆上の作業を実行するVBAコード
Sub Macro1()
Range("B1") = WorksheetFunction.Phonetic(Range("B2"))
Range("B4") = WorksheetFunction.Phonetic(Range("B5"))
Range("B5").Phonetics.CharacterType = xlHiragana
End Sub
実行してみましょう。
◆実行前の状態
◆実行後の状態
問題なくデータが結合されていることが確認できました。
変換するデータが大量にある際は、先ほど紹介したVBAコートをうまく活用し,効率的に作業していきましょう。
おわりに
というわけで今回、漢字の文字列にフリガナ(ふりがな)を設定する方法をご紹介しました。
知っておくだけで、面倒な入力作業を大幅に効率化できるはずです。
ぜひ覚えておきましょう。
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