【python-openCV】画像内のクリックした位置の輝度を取得する方法！

このページでは、以下の動画のように、画像内のクリックした場所の輝度をリアルタイムに表示する方法をご紹介していきます。

ページの後半にはクリックなしでマウス移動だけで表示する方法もご紹介していきます。

実験で取得した画像の分析の際などに非常に役立ちますので、ぜひご活用ください。

※今回の内容は以前紹介したクリック位置の座標を取得するスキルの応用版です。

興味があればぜひこちらもご覧ください。

【python-openCV】クリック位置の座標を画像内に表示する方法

それではやっていきましょう！

※Python（無料のプログラミング言語）のインストール～実行方法までは以下で解説しています。

Pythonプログラミングの始め方！インストール方法から実行まで！

追加で必要なopenCVについても以下に参考記事を載せておきます。

【Python-OpenCV】インストール方法、バージョン確認、使用時の注意点

クリック位置の輝度を表示するサンプルコード
マウス移動位置の輝度を取得するサンプルコード
おわりに

クリック位置の輝度を表示するサンプルコード

さっそくですが、以下がそのサンプルコードです。

※プログラム実行フォルダにmouse.jpgというファイルが入っていることを想定して書いています。

import cv2
import numpy as np
file_name='mouse.jpg'
img=cv2.imread(file_name,cv2.IMREAD_GRAYSCALE)

def click_pos(event, x, y, flags, params):
    if event == cv2.EVENT_LBUTTONDOWN:
        img2 = np.copy(img)
        cv2.circle(img2,center=(x,y),radius=5,color=255,thickness=-1)
        brighness=img[y,x]
        bt_str='brightness='+str(brighness)
        cv2.putText(img2,br_str,(10, 30),cv2.FONT_HERSHEY_PLAIN,2,255,2,cv2.LINE_AA)
        cv2.imshow('window', img2)
        
cv2.imshow('window', img)
cv2.setMouseCallback('window', click_pos)
cv2.waitKey(0)
cv2.destroyAllWindows()

こいつを実行すると以下のように、クリックした位置に白いプロットが現れ、さらに画面の左上にその場所の輝度値を表示することができます。

非常に簡単ですね。

マウス移動位置の輝度を取得するサンプルコード

先ほどはクリックした際に輝度を取得していましたが、次はマウスの移動に連動して輝度値を表示させてみましょう。

import cv2
import numpy as np
file_name='mouse.jpg'
img=cv2.imread(file_name,cv2.IMREAD_GRAYSCALE)

def click_pos(event, x, y, flags, params):
    if event == cv2.EVENT_MOUSEMOVE:
        img2 = np.copy(img)
        cv2.circle(img2,center=(x,y),radius=5,color=255,thickness=-1)
        brighness=img[y,x]
        br_str='brightness='+str(brighness)
        cv2.putText(img2,br_str,(10, 30),cv2.FONT_HERSHEY_PLAIN,2,255,2,cv2.LINE_AA)
        cv2.imshow('window', img2)
        
cv2.imshow('window', img)
cv2.setMouseCallback('window', click_pos)
cv2.waitKey(0)
cv2.destroyAllWindows()

cv2.EVENT_LBUTTONDOWN（左クリック）をcv2.EVENT_MOUSEMOVE（マウス移動）に変えただけですね。

あなたの状況に応じて使い分けてください。