「線形補間を行うときに、いつもグラフから近似式を出して、数式を打ち込んでいるんだけど、他に良いやり方はないかなぁ?」
この記事は、こんな悩みを解決します。
私自身、線形補間をする際に
①散布図を作成
②線形近似曲線を追加
③グラフに数式を表示
④その数式をセルに打ち込む
という作業を昔はよく行っていたものです。
この記事ではそんな作業を一発で行ってくれる、FORECAST.LINER関数をご紹介します。
エクセルには様々な関数が組み込まれており、その中の一つにFORECAST.LINER関数があります。
この関数は直訳すると、
FORECAST : 予測する
LINER : 線で
という意味ですので、直感的にわかりやすいですね。
さっそく使い方を見ていきましょう!
(例題)散布図を使った線形補間の確認
本題に入る前に、まずは散布図を使って線形補間を計算してみましょう。
以下に例題を示します。
このデータの場合x=5のときにy=15.111…となります。
今回はこの数値をFORECAST.LINER関数を使って算出していきます。
FORECASE.LINER関数の使い方
次に同じことをFORECAST.LINER関数を使ってやってみましょう。
FORECAST.LINER関数は以下のように使います。
以下の画像は、実際に関数を使って計算した結果です。
散布図を使って算出した場合とまったく同じ結果が出力されていますね。
というわけでここまでが、FORECAST.LINER関数の使い方紹介でした。
※この記事を読んでいる人にとっては、以下の記事も参考になると思います。
ぜひご覧ください。
VBAへの組み込み方法
最後に、このFORECAST.LINER関数をVBA上で実行する方法もご紹介しておきます。
上の画像でやっていることをVBAで行おうとすると以下のようなプログラムになります。
Sub Macro1()
Cells(4, 2) = WorksheetFunction.Forecast_Linear(Cells(4, 1).Value, Range(Cells(2, 2), Cells(3, 2)), Range(Cells(2, 1), Cells(3, 1)))
End Sub
なにやらごちゃごちゃ書かれていて難しそうに見えるかもしれませんが、やっていることは非常にシンプル。
〇WorksheetFunctionでこれからForecast_liner関数を使うことを宣言
〇通常のエクセルシートで使用するのと同じ要領で、xの値、yの範囲,xの範囲をそれぞれ記入
※領域の指定は今回cells(*,*)で与えています。
cells(*,*)は左上をcells(1,1)として、行数、列数をそれぞれ指定するやり方です。
⇒cells(4,1)=”A4″と同じ意味です。
VBAでx,yの数値を自動取得した後に線形補間を使いたいときには役に立つと思いますので、是非使い方をマスターしておきましょう!
おわりに
というわけで今回はエクセルを使って線形補間を簡単に行う方法をご紹介しました。
データ分析の際などにぜひご活用ください。
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